本研究室では,気体レーザーの研究として新しい気体レーザーの開発とその新しいレーザーによる医療応用や加工応用の研究をしています.この研究ができるのは,世界で山梨大学工学部電気電子工学科だけです.しかし,世界中で求められている技術です.
レーザー管と放電 |
レーザーアブレーション |
本研究室で,1年勉強すると,誰でも気体レーザーが作れるようになります.
本研究室の気体レーザーは全て手作りです.今,実験室にある気体レーザーは全て学生が作ってくれました.新しいレーザーを作るためには,試行錯誤が必要です.レーザーを作ってはその特性を測定し,バラして,また測定結果を活かして改良したレーザーを作ります.その過程で,誰でも気体レーザーが作れるようになります.
レーザー管 |
レーザーを動かしているパルス電源も手作りです.電気回路の知識が必要ですが,研究室に配属されるまでに講義や実習でしっかり勉強していますので,学部4年生は苦もなくパルス電源も作っています.パルス電源は,秋葉原で揃う材料で構成されており,誰でも作れます.
学生が修理・改良中のパルス電源 |
気体レーザーを理解するためには,レーザー工学や高電圧工学,また,電磁気学や量子力学,電気回路などを勉強する必要があります.これらの多くは,学科の講義で勉強します.研究室に配属後に,研究を通してさらに深く勉強していきます.
本研究室は,複数の企業や大学と共同研究を行っています.企業の工場や開発所,大学の研究室や研究センターに伺い,研究の打ち合わせや実験を行っています.よく学生を連れて行き,発表や実験の手伝いをしてもらっています.学外での研究は,研究だけではなく多くの知見を与えてくれます.
山梨大学の中でも,医学部と生命環境学部と共同研究をしています.こちらは,気体レーザーの応用の研究で,実際に我々のレーザーを使ってもらっています.こちらも,研究室の学生に手伝ってもらっています.他分野との共同研究では,電気電子工学科とは異なる雰囲気で,異なる専門用語を使い実験をしますので,大きな刺激になります.
手術室のレーザー |
学生も学会発表をします.本研究室では,研究成果が得られると学部4年生でも学会で発表してもらいます.これまでに何名もの4年生が学会発表を体験しました.やっぱり準備は大変で,発表は緊張もします.心配しなくても4年間しっかり勉強していると,実力は付いています.また,得られるものは大きいです.学会発表を体験すると,4年生最後の卒論発表が楽に感じます.大学院生になると,国際会議の発表もチャンスがあります.4年生でも準備ができていれば,国際会議発表も可能です.頑張り次第です.海外にも一緒に行きます.やはり,これも大きな刺激になると思います.
学会発表 |
国際会議発表 |
学生と台湾へ |
研究や勉強は,やはり大変できついと思いますが,世界最先端の研究を好奇心の赴くままに楽しく進めて行きたいと思います.