2016年3月23日水曜日

卒業式・修了式でした

本日は,卒業式・修了式でした.
桜が咲き始めていました.
本研究室の記念写真です.
秋津・宇野研究室
1年多く勉強した学生達との記念写真です.電気電子システム工学科Sコースです.本間先生と宇野がクラス担任でした.
多く勉強した学生
電気電子工学科の4年生(卒論における応用セッションのグループ)です.
4年生
修士課程,電気電子システム工学専攻Sコースの2年生です.
修士2年生
これからも真っ直ぐに頑張って下さい.応援しております.

2016年3月22日火曜日

応物@東工大に参加しました

3月19日(土)から22日(火)まで,東京工業大学大岡山キャンパスで開催された第63回応用物理学会春季学術講演会に参加しました.

M1の山本君が,レーザープロセシングのセッションで,
「パルステールエネルギー制御CO2レーザーによる合成石英ガラスの加工特性」
を発表しました.
山本君
東工大1
東工大2
広い大学はいいですね.近隣の方々?が小さなお子さんと散歩したり,犬の散歩に来ていたり,のんびりできていいですね.ちょうど桜の開花宣言もありました.

次の学会は,5月のパシフィコ横浜の国際会議OPICと中国西安の国際会議LPMです.2週連続であるので,準備を頑張ります.

2016年3月17日木曜日

2016年度のスケジュール

2016年度のスケジュールです.
確定していない学会はふせています.

4月:4年生の研究室配属(1日,研究室)

5月:国際会議OPIC(17日〜20日,神奈川県横浜市,パシフィコ横浜)
    国際会議LPM(23日〜26日,中国,西安

6月:

7月:某国際会議(愛知県名古屋市)

8月:某夏の学校と某セミナー(いろいろ未定)

9月:応用物理学会秋季学術講演会(13日〜16日,新潟県新潟市,朱鷺メッセ)
    某国際会議(インドネシア,ジャカルタ)

10月:国際会議Photonics Asia(12日〜14日,中国,北京)
    某学会支部大会(長野県松本市?)

11月:某学会研究会(沖縄県?)

12月:某学会年次大会(未定)

1月:レーザー学会年次大会(7日〜9日,徳島県徳島市,徳島大学)
    国際会議Photonics West(28日〜2月2日,アメリカ,サンフランシスコ)

2月:卒論発表会
    修論発表会・修論提出
    某学会研究会(宮城県仙台市?)

3月:卒論提出
    応用物理学会春季学術講演会(14日〜17日,神奈川県横浜市,パシフィコ横浜)
    某学会研究会(東京都?)

5月の国際会議は2つとも既に発表が決定しています.国際会議は,やはり1月末のPhotonics Westが最大の焦点となります.ここに向けて,研究を進めます.
国内学会のレーザー学会と応用物理学会の3件は,必ず何かしら発表します.
その他,チャンスがあれば(予算がある限り),医学系の学会であっても,どこにでも伺い発表したいと思います.

2016年3月16日水曜日

飲みに行きました

14日に,マスターを修了する市來君とギガフォトン株式会社からの社会人ドクターである對馬さんと,飲みに行きました.

市來君には,ギガフォトン株式会社との共同研究を手伝って頂きました.そのお疲れ様会でした.
對馬さんと市來君
地酒
4月からは,新4年生に協力して頂くことになると思います.4月からも研究に励みたいと思います.

2016年3月12日土曜日

最も簡単な短パルスCO2レーザー

世界で最も簡単な短パルスCO2レーザー(波長10.6 μm)の写真です.レーザー管,パルス電源,トランス,充電コンデンサのみで構成されています.写真では,パルス電源が写っていませんが,それ以外は全て写っています.
最も簡単な短パルスCO2レーザー
パルス電源は,東京なら秋葉原,大阪なら日本橋で揃う部品で作成しています.基本的に本研究室の装置は全て手作りです.

こんなに単純な装置により,パルス幅218 nsの尖頭パルスと長さ16.7 μsのテールからなる短パルスCO2レーザーを出力します.詳細は,下記の論文に記載しています.
K. Uno, et al., "Simple Short-Pulse CO2 Laser Excited by Longitudinal Discharge without High-Voltage Switch", J. Infrared, Milli. Terahz. Waves, 33, 485-490 (2012).
この論文の結論で,"We have developed the simplest short-pulse CO2 laser"と記載しました."the simplest"が認められました.現在でも,我々の知る限り,これよりも単純な短パルスCO2レーザーは報告されていません.

この研究は,2010年にマレーシアからの留学生Jazril君と行ったものです.本学の留学生は,基本的に日本語が流暢ですが,研究においては専門用語がありますので,日本語と英語を混ぜながら研究を行いました.着任2年目のいろいろな物が不足している実験室で,学生と一緒に実験しました.

2016年3月10日木曜日

最も簡単なN2レーザー

恐らく,世界で最も単純なN2レーザー(波長337 nm)の写真です.スパークギャップやサイラトロンなどの高速大電流スイッチを用いない軸方向放電励起N2レーザーです.宇野が大学院生の頃に作りました.
N2レーザー
左下のチューブが,レーザー管です.放電長は10cmです.写真のレーザー管はガスフロー方式ですが,封じ切り方式のレーザー管でも動作可能です.写真のレーザー管はきちんとしたものを使用していますが,ガラス管と銅パイプ,カバーガラスからなる超安価,100円くらいで遊びのレーザー管は作れます.
右中央のランプ(警告灯)がパルス電源です.ランプは中身を改造して,パルス電源として動作できるようにしています.
中央上が,トランスです.自動車のイグニッションコイルです.
中央下の巻いているケーブルは,同軸ケーブルで,200pFのコンデンサとして働きます.セラッミクコンデンサでも,もちろん大丈夫ですが,どこまでアホなことができるのかが一つのテーマでした.
レーザー管にN2ガスを適量いれ,ランプのアダプタをコンセントにさすと,N2レーザーが発振します.100μJ程度出力します.

学生の頃に最初に与えられたレーザーは,非常にゴチャゴチャしており,大きな容量のコンデンサが積んでありました.実験をしていくうちに,このコンデンサいらないよね,こんなに大きくなくてもいいよね,これもいらないよね,とどんどん単純化していきました.このようなことに気がついたのは,気が遠くなるような多数の実験項目を一つずつこなして,様々な特性をグラフ化したためでした.また,このように装置を大胆に改造できたのは,壊しても自分で修理できる技術があったからと思います.

この研究から得られた知見は,非常に大きなものでした.実験結果は,論文として公表していますが,それ以上の知見,ノウハウが得られました.
K. Uno, et al., Longitudinally excited N2 laser without high-voltage switches”, Rev. Sci. Instrum. 79, 063107 (2008).

2016年3月9日水曜日

前期入試の合格発表だったようです

7日(月)が,個別学力検査(前期日程)の合格発表でした.
合格発表
今週末は,後期日程の入試です.

2016年3月6日日曜日

最初の軸方向放電励起気体レーザー

軸方向放電励起気体レーザーは,レーザー研究の初期,1960年代にはあるのですが,気体レーザーの原理や放電の原理を考慮した上で,再び注目したのが,大阪大学レーザーエネルギー学研究センター(当時はレーザー核融合研究センターでした)の實野先生です.

我々の最初の軸方向放電励起気体レーザーは,實野先生が作られたN2レーザー(波長337 nm)です.1990年代後半と思います.
最初の軸方向放電励起N2レーザー
写真のレーザー管は廃材から作られたそうです.共振器にミラーは使用しておらず,顕微鏡のカバーガラスで共振器を構成しています.これに駆動回路と高電圧電源,ガス配管などが接続されます.

ここから研究が進み,2002年に,低ガス圧のF2レーザー(波長157 nm)が開発されました.従来,数気圧必要なF2レーザーを,全圧40 Torr(大気圧の約1/20の圧力)で発振させました.
低ガス圧のF2レーザー
写真は,宇野が大学院生時代に触っていたF2レーザーです.当時も,廃材などをふんだんに使用していました.重要な部分は,クリーンにしています.これで真空紫外光がレーザー発振します.
いろいろな原因があり,最初に与えられたレーザーは全く発振しませんでした.その原因を探るのが最初の課題でした.最初は,当然素人でしたので,何も分かりませんでした.何をしたらよいのかさえも.毎日,何時間も装置を触り,ひとつひとつ調べ,格闘する日々でした.それを何ヶ月も続けると,放電の色や音で,放電の状態,装置の状況がわかるようになります.レーザー光が出力したときは,うれしかったです.

2016年3月5日土曜日

2015年度の卒論が終わりました

3月4日が卒論提出の締切でした.今年度の卒論が終わりました.卒論が終わっても,研究が終わる訳ではありません.既に次が動いています.

卒論を通して伝えたかったのは,論理的に考えるということ,他者に正確に伝える為の方法があるということ,勉強や研究が苦しいのは当然ということ,もの凄い達成感や興奮があるということ,でしょうか.まぁ,日頃からもう少し勉強した方がいいと思います.それと,サボるなとは言いませんが,サボった分は必ず将来の自分にふりかかります.そういうのも自分の卒論に表れていると思います.

1月にはいってからは,こんなになるまで頑張っていました.何日も研究室に住み込んでいました.追い込みは凄かったです.
学生
学生
学生が研究室で作っていた夕食です.
お好み焼き
野菜炒め
野菜スープ
カレー
中国からの留学生の李君による本格中華.本人のリクエストにお答えして,調理中の写真です.ムービーも撮っていますので,いつか李君の華麗な鍋さばきも公開したいと思います.
調理中

2016年3月4日金曜日

鳥養先生の最終講義と送る会がありました

3月3日に,電気電子工学科の鳥養映子先生の最終講義と送る会がありました.最終講義のタイトルは「スピンとミュオン」でした.
最終講義
最終講義
送る会